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洪水対策に利賀ダム不要 利賀ダム建設の再検討を求める会が学習会開く

カテゴリー: 県内団体の催し

利賀ダム建設の問題点について話す中川学氏

利賀ダム建設の問題点について話す中川学氏

 「利賀ダム建設の再検討を求める会」は17日、高岡市で利賀ダム建設の問題点について学習会を開きました。30人が参加しました。
 利賀ダムは、岐阜県北部を源流として富山県西部を流れる一級河川、庄川支流の利賀川に国土交通省が建設しようとしている多目的ダム。民主党政権時に事業再検証の対象となり、いまも取り付け道路などを除いてダム本体の工事がストップしています。
 講演した国土問題研究会事務局長の中川学氏は、国交省は洪水調節のために利賀ダムが必要だとしているが、国交省の整備計画でも、本流の雄神基準点で10センチ、河口付近の万葉橋地点で8センチしか水位が下がらないと認めていることを紹介しました。また、利賀地域は地すべり多発地帯で、県が大規模な対策事業を続けていることを指摘。奈良県の大滝ダムのように、水位の上昇に伴う地下水の上昇で地すべりが加速し、大きな被害が出かねないとして、建設中止を訴えました。
 中川氏は、庄川には「二線堤」(第2の堤防)や「牛枠水制」(水の流れを変える構造物)など水防対策が整備されており、庄川本川の改修で治水は可能だと強調しました。
 参加者からは、「利賀ダムで地すべり被害が大きくなる危険性を、どう伝えたらいいか」などの質問が出されていました。

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