2010年4月に富山市内で発生した会社役員夫婦放火殺人事件で、昨年12月県警察元警部補が逮捕・送検されたものの、検察庁が7月末嫌疑不十分で不起訴処分とした事件。
元警部補の自白を裏付ける補強証拠が得られないまま県警察が送検し、検察の取り調べのなかで自白が覆され、結局嫌疑不十分とされました。ひづめ県議の質問に、新美恭生県警本部長は「検察の判断を深く受け止めている。ご遺族の胸中を想うとともに、今後も捜査に全力を尽くす」と答えました。
ひづめ県議は、県警察には県民に対して不起訴となった原因を丁寧に説明する責任があると指摘。捜査体制を維持・増強して解決に全力を尽くすよう求めました。また、遺族の審査請求にもとづいて今後行われる検察審査会の審査に、元警部補を取り調べた際の録画・録音テープを提供すべきと述べました。
答弁にたった西田刑事部長は、捜査は昨年と同じ30~40人体制で、事態の展開によっては増強する考えを示し、録画・録音テープは他の証拠書類とともに検察庁に送ってあると答えました。
ひづめ県議は、高等学校無償化への所得制限導入の問題点や、全国いっせい学力テストの結果に対する対応などについても質問、発言しました。