8月23日、立山町は記録的豪雨に見舞われました。町内6ヵ所で被害に遭い、川がせき止められて水が溢れ、車庫や田んぼに流れ込み、用水などが破壊されるなどしました。
栃津地区では、午後1時ごろ、下嵐川(栃津川の支流)の暗渠(あんきょ)が流木や石でせき止められ、車庫や田んぼに土砂や雑木が流れ込みました。道路は水が横断して流れ、歩くのにも車で通行するにも危険を感じるものでした。
翌日朝早くから、水が引いているのを確認し、立山町消防団立山分団10数人、立山町から職員6人が参加し、さらに、駐在さん、ごとう智文議員も加わり、山本区長をはじめ、地元の人と協力して復旧に力を合わせました。
下嵐川の暗渠に詰まっている木々や石は、消防団員が体を丸めて下に潜り込み、詰まっている大きな石を危険な作業にもかかわらず、ずぶぬれになりながら取り除きました。地元消防団の心意気を感じた場面でした。
車庫や道路、用水に入った土砂や木々は、町職員が中心になって後藤議員、駐在さんが、衣服をドロドロにしながら奮闘し、取り除くことができました。
最後に、消防団員が車庫や道路の汚れを一斉放水できれいに洗い流してくれて、元の川や道路になりました。
地元の人たちは、地元消防団・立山分団の大活躍、町職員の献身的な活動に本当に感謝し、大変喜んでいます。
この災害復旧に関して疑問もありました。
1つ目は、災害復旧の現場で誰が実際の指揮を執るのか。町なのか消防団なのか、地元なのかはっきりしなかったのではないかと思いました。
2つ目は、復旧終了後、地元集落の感謝としてペットボトルなどの飲料水が配られましたが、費用は地元が出しました。これは町が当然その費用を負うぺきではないかと思いました。
3つ目は、消防団員が命がけの作業をしたというのに、何の手当てもないというのはおかしいのではないでしょうか。もちろん、ボランティアで参加しているし、年間のわずかな手当は支給されていますが、本当にこれだけでいいのかなと思いました。
今後、もし災害にあった場合、その復旧にあたって考えてみたいものです。
(しんぶん赤旗読者ニュース第643号 2013年9月8日より)