=上市町9月議会質疑=
<碓井のりお議員の質問趣旨>
上市町は総合病院を擁しています。おとなりの立山町、滑川市、魚津市も自治体で経営する病院は持ちません。多大なエネルギー、財源を投じて維時しており、住民も期待しています。退院後のお世話も地域連携室を通じ、訪問診療や訪問看護、ホームヘルパーさんの派遣など親切でいねいな対応は好評です。
しかし、改善点もあります。
昼病院にで診てもらった患者さんが、夜半に異変があり、不安で病院に電話しても、電話の応対が医療現場につながらない。「開業医さんに相談して下さい・・・」と、門前払いに近いものです。
せめて、医師あるいはベテランの看護師さんが電話にでてくださり、心配ないからあすまで様子を観てくださいとか、病院にこられますかとか、危険ですから救急車で大病院に行って下さい等、相談に応対できないものか。
<当局答弁要旨>
当院は、平成21年10月から医師不足等の理由により、救急医療体制が確保できなくなったことから、第2次救急医療輪番日を除いて、午後10時から翌朝の午前8時30分までの間、やむを得ず、救急業務の取り扱いを制限しているところでありますが、高齢化の進展に伴って、加速的に増え続ける高齢の在宅療養者の病態の急変や急悪等への対応など、昼夜を問わない医療提洪の重要性がますます高まってくることから、富山医療圏内の2次救急医療機関として、一刻も早い再開が望まれるものと認識しているところであります。しかしながら、医師等の必要な医療スタッフを確保するため関係大学等へ奔走しておりますが、状況は依然として非常に厳しく、再開にはさらに時間を要するものと考えております。
看護師等の医療スタッフが病状に応じて対応する
議員ご指摘の午後10時以降の対応ついては、万一、電話による問い合わせがあった場合には、救急医療体制の現状をご理解いただくとともに、看護師等の医療スタッフが病状に応じて、輪番病院や急患センターへ紹介するなど、より的確な対応ができるよう努めてまいります。
いずれにいたしましても、中新川郡内で唯一の公立病院として、また、地域医療の拠点として、救急医療体制の一層の充実に努めるとともに、機能分担と医療連携を図りながら、急性期医療から在宅、介護までの継ぎ目のないシームレスな医療、地域完結型医療を提供し、地域との信頼関係を構築しつつ、健全な病院経営と良質な医療提供を目指してまいる所存です。
(週間上市赤旗読者ニュース No.615 2013年9月15日より)