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認知症ケアに連携必要-世界アルツハイマーデー記念講演会2013とやま

カテゴリー: 県内団体の催し

 認知症の人と家族の会富山県支部は9月22日、富山市内で「世界アルツハイマーデー記念講演会2013とやま」を開きました。誰もがなりうる認知症について「認知症があっても安心して暮らせる富山県」をめざして学ぼうと企画したもの。100人余が参加しました。

 国立長寿医療研究センター内科総合診療部長の遠藤英俊医師が「認知症462万人時代・これからの認知症ケア-地域包括ケアとオレンジプランって何?」と題して講演しました。遠藤氏は、2012年8月に厚労省が公表した資料を集計すると、日本では認知症の高齢者が462万人、軽度認知症が(MCI)の人が約305万人いて、年々増加していると説明しました。

 遠藤氏は、厚労省が策定した「オレンジプラン」(認知症施策5ヵ年計画)の概要を説明。地域包括ケアについては、在宅を中心とする地域での居住を支援するという理想はいいが、医師、行政、地域が密に連携して地域ごとに考える体制がなければ実現は難しいと強調。また、要支援1・2を介護保険からはずす国の方針は、認知症のケアに逆行するものだとして批判しました。

 認知症の人と家族の会副代表理事の勝田登志子氏と認知症カフェ「ぽーれぽーれ」を立ち上げた山本きみ子、雅英夫妻もそれぞれ報告しました。

 参加者からは、「認知症の発生には、年金支給額の差が関係するという調査がある。今後の予防にはそのことも考えていくべきではないか」などの意見が出されていました。

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