富山県内の弁護士、元首長、医師、大学教員、音楽家、僧侶、作家、歌人、ジャーナリストら25人が呼びかけた「許さない!秘密保護法施行 富山県民集会が12月10日夕、富山市のCiC前広場で開かれました。300人が参加しました。
主催者を代表してジャーナリストの向井嘉之さんがあいさつし、施行されても市民活動を萎縮する必要はなく、これからも堂々と知る権利を行使しようと訴え、粘り強く秘密保護法廃止の活動をすすめようと呼びかけました。
青島明生弁護士と星野富一富山大学名誉教授が、秘密保護法廃止の思いを語りました。
日本共産党の ひづめ弘子県議、社会民主党の岡崎信也富山市議、元小杉町長(現射水市)の土井由三氏が連帯のあいさつをしました。
集会後、参加者は、「秘密保護法を廃止せよ」などとシュプレヒコールをあげながら、JR富山駅前の目抜き通りをデモ行進しました。
【許さない!秘密保護法施行 富山県民集会】
2014年12月10日(水)18時15分~18時45分 富山駅CiC前広場
主催「戦争する国」づくり反対共同行動実行委員会
事務局 富山県平和運動センター/安保廃棄富山県実行委員会/自由法曹団富山県支部
集会次第
開会前 ドラム・アピール
①開会 司会 松浦晴芳(安保廃棄実行委員会事務局長)
②主催者あいさつ 向井嘉之(ジャーナリスト)
③連帯あいさつ 社民党・岡崎信也富山市議/日本共産党・火爪弘子県議/土井由三(特定秘密保護法を考える市民ネットワークとやま共同代表)
④リレートーク 呼びかけ人から 青島明生(弁護士)/星野富一(富山大学名誉教授)
⑤集会アピール採択 高橋美知広(平和運動センター副議長)
⑥団結がんばろう 増川利博(安保廃棄実行委員会代表委員)
⑦閉会、デモ要領連絡 (司会)順次、デモに出発 18:45~19:20 CiC前広場西側より市電通り南進⇒安住橋交差点左折⇒県民会館前交差点左折⇒富山駅前CiCまで、流れ解散
呼びかけ人(50音順)2014年12月10日現在(25人)
青木新門(作家・詩人)
青島明生(弁護士)
安念鉄夫(元砺波市長)
上野雅晴(富山大学名誉教授)
奥村義雄(富山大学名誉教授)
金井英子(反核医師の会世話人代表・医師)
川渕映子(アジア子どもの夢代表)
鈴木邦雄(富山大学名誉教授)
滝沢 卓(音楽家)
瀧揮 弘(富山大学元学長)
田中悌夫(富山大空襲を語り継ぐ会代表幹事・医師)
土井由三(元小杉町長)
冨樫行慶(僧侶)
中本昌年(富山大学名誉教授)
久泉迪雄(富山県歌人連盟名誉会長)
福島重雄(弁護士)
藤井輝明(弁護士)
藤井治紀(彫刻家)
星野富一(富山大学名誉教授)
宮井清暢(富山大学教授)
向井嘉之(ジャーナリスト)
山本直俊(弁護士)
柚木春雄(元入善町長)
横山善一(現代造形作家)
脇四計夫(前朝日町長)
集会アピール 私たちは、国民の目と耳、口をふさぐ秘密保護法の施行を許さない!
安倍政権は昨年12月、国民多数の反対の声を無視して、特定秘密保護法の成立を強行した。秘密保護法は、防衛、外交やスパイ行為、テロ活動の4分野で秘密指定を行い、それを漏らしたり、聞き出したり、そそのかしたりする者に最高10年の懲役刑を科そうとしている。秘密の範囲は広く、あいまいで、報道機関や一般市民も重罰の対象となる危険がある。対象は、一部の公務員だけでなく、すべての国民である。また国民の知りたい情報・国民に知らせたくない情報が隠されてしまう。さらに、秘密を取り扱う公務員・民間企業の労働者に対して徹底した身辺調査が行われ、病歴や借金など国民のプライバシーが広範に侵害される。
今年10月に閣議決定した「運用基準」でも、秘密指定の範囲が広く恣意的であるという問題の根幹は変わっていない。また内閣官房の内閣保全監視委員会、内閣府の独立公文書管理監も政府内の組織であり、第三者機関とは全く言えず、監視機能を期待することはできない。
しかも、集団的自衛権行使とセットになって、多くを秘密にしたまま、「戦争する国」へ国のカタチを変えることになる。
秘密保護法は、憲法が保障する国民の「知る権利」、取材・報道の自由、言論・表現の自由を大きく制限すること、また憲法が定める適正手続きの保障、罪刑法定主義にも反することから、廃止する以外にない。
政府が法律を修正することなく、12月10日施行に踏み切ることは暴挙であり、私たちは認めない。悪法の廃止にむけて、引き続き行動する。
2014年12月10日
許さない!秘密保護法施行 富山県民集会