3年間の修行を経て、43歳で高岡市の伝統産業、銅器の着色業として独立して34年。独立直後から、民主商工会の運動にかかわって、小企業・家族経営の営業と暮らしを支え合う活動に取り組んできました。高岡民主商工会の会長、富山県商工団体連合会の会長などを歴任。現在も高岡民商の会長を務めています。
自身も77歳の現在も現役で仏具着色を生業としていますが、生活様式の変化などから、銅器業界全体の先行きも、高岡市や全国の業者の営業も厳しさを増していると感じています。
しんぶん赤旗との出会いは、20歳で入党した時。毎日の社会情勢を知るうえで、「赤旗」日刊紙の1、2面は欠かせません。民商でとりくんでいる消費税5%への引き下げを求める運動でも、わかりやすく説明するのに役に立つと言います。他の業者と話すときには、旬の話題を広げる時に「赤旗」日曜版をよく使っているそうです。
いま、高岡の業者の間でも、自分の仕事を子どもに継がせられない、継がせたくないと、廃業を選ぶ人が増えていると言います。民商としても会員に若い人を迎えることが焦眉の課題になっています。
商売でも運動でも、地元で1人でいると先が見えない状況が広がる中で、全国の取り組みに触れることが大事だと感じています。