第2回富山県高齢者大会が11月23日、富山市で開かれました。一昨年11月に高齢期運動にかかわる5団体で結成した、富山県高齢者運動連絡会が主催。100人余が参加しました。
日本高齢者運動連絡会顧問の篠崎次男氏が、「地域社会から必要とされる運動づくり-貧困と格差をなくす高齢期運動を」と題して講演。篠崎氏は、安倍政権が社会保障費の5兆円削減をすすめようとしていると批判し、これまで契約者への金銭給付しか認められていなかった民間保険に、医療費の現物給付を容認する動きが強まっていることも指摘。社会保障の全面改悪に抗議するとりくみが広がり、厚労省も介護保険などで若干譲歩する動きを見せていることを紹介し、高齢期運動を強め、全面改悪を阻止しようと呼びかけました。
認知症の人と家族の会副代表で社会保障審議会介護委員の勝田登志子氏が報告。年金者組合県本部委員長の米谷寬治氏が、年金引き下げの流れを変えようと訴えました。
来年富山県内で開かれる第28回日本高齢者大会の現地実行委員会のメンバーが、大会成功への協力を呼びかけました。
参加した男性(67)は、「初めて参加したが予想したものより、盛りだくさんの内容だった。来年の日本高齢者大会成功にがんばりたい」と話していました。