富山県の「原発ゼロをめざす市民の会・高岡」は3月22日、高岡市内で講演会と総会を開きました。109人が参加しました。
同会代表委員の坂本義夫弁護士は、「志賀原発(石川県)は来年にも再稼働という話もきく。このような時だから、改めて福島原発事故の被害、現地の状況を知ろうと企画した」とあいさつしました。
日本共産党福島県議の阿部裕美子氏が「原発ゼロをめざして~ふくしまからのレポート」と題して講演。原発事故による混乱,除染、住民の分断など、現地の人だからこそ語れる話に参加者は真剣に聞き入りました。
阿部氏は、県内の原発廃炉を求める意見書を県議会が全会一致で採択し、「オール福島」で原発に頼らない社会を求めていることにふれ、SPEEDIの情報が開示されず、放射線量の高いところへ避難し被ばくしてしまったことから、秘密保護法も全会一致で反対したと紹介。「子どもたちのためにも、ご一緒にがんばりましょう」と訴えました。
参加者からは、「福島が私たちに問いかけることの大きさを考えさせられた。より多くの人に伝えていかなくては」(60代女性)などの感想が寄せられました。
講演会終了後に開かれた総会では、原発ゼロの世論を大きくしていく方針などを確認しました。