どんな図書館を望むか?
3月27日、第3回新砺波市図書館整備計画検討委員会が開かれ、新図書館に望むことについて、市内小中高校、市民アンケートのまとめや、委員から事前に集約したもの(下記)をもとに活発な意見交換がされました。委員個人としてだけでなく、周りの人の意見もふまえての発言も多く、予定時間を延長するほどでした。
規模の検討・利用予測から
公立図書館の任務と目標、図書館の設置及び運営上の望ましい基準活用の手引きなどから、利用予測についての参考指標も示されました。
砺波市図書館の平成24年度実績は、貸し出し人数44,158人、貸し出し冊数170,819冊、1人当たり3.86冊。目標値を、1人当たり15冊とすると人口5万人×15冊=年間75万冊の貸し出し冊数となります…すると、1日の来館者数、駐車場・駐輪場、閲覧席数、職員数などの数字も想定されるということです。
しかし、初めにこうした数字にとらわれて「そんな広いところがどこにある?」などとなっては議論がおかしくなりますから、まず、望まれる図書館のコンセプトを明確にしたうえで、現実問題とすりあわせていくしかありません。
次回はワークショップ形式
今回の議論をふまえ、次回(4月下旬~5月初旬予定)は小グループに分かれてワークショップ形式で議論をすすめることになりました。
この委員会は開かれたものですから、関心のある方はぜひ傍聴されればよいと思います(市のホームページ等でアナウンスされるはずです)
広く市民のみなさんの意見も引き続き募集中!
(資料より)「整備計画委員コンセプトのまとめ」
【ハード面】
1.環境(交通機関・駐車場・駅・公園)
・街が明るくなる図書館・広い駐車場、車に便利・チューリップ公園周辺・駅周辺、現在地
2.建築
・あずまだちの景観図書館(散居村ミュージアム隣接など)・ゆったりした学び舎・癒し・自然採光・エコ図書館・シンプルだけど砺波のシンボル的な建物・散居村に似合った建屋のある図書館
3.付帯施設機能
(1)飲食関係
・カフェ・ご当地グルメ
(2)公共施設
・子育て支援センター・保育所・病院・託児施設・市役所の出張所・児童センター・文化発信施設・バス停
(3)会議場、ホールなど
・集会場、サークル活動の部屋・小ホール・シアター・ギャラリー
【ソフト面】
1.テーマ・イメージ
・和やかな交流が生まれる図書館・本を読まない人がどんどん来る図書館・何度でも来たくなる図書館・市民の書斎・世界につながる図書館・市民に親しまれ交流が生まれる図書館・情報発信する図書館・「発信する」「参加する」「交流する場」としての図書館・まなび(学)とみがき(研)+心を癒やしてくれる自然+市民コミュニティと憩いの場
2.郷土の歴史・砺波らしさ・国際交流
・砺波市コーナー・郷土史コーナー・国際交流図書・姉妹都市の翻訳パンフレット
3.図書館機能・レファレンス・資料サービス
・新鮮な図書資料・学校図書館の支援、交流と研修・サービス目標の設定・開館時間が長い図書館・図書館コンシェルジュのいる図書館・図書館コンシェルジュを育成・読み聞かせコーナー・学習コーナー・パソコンコーナー・視聴覚設備の充実・出張図書館
4.生涯学習
・美術館、資料館、散居村ミュージアム、公民館など社会教育施設と連携・市民作成絵本・図書館見学会
5.子育て支援・親子
・異世代交流・ブッククラブ・サークル活動・子どもたちで自由に学習・読み聞かせコーナー
6.観光資源・情報発信・インターネット環境
・市街地活性化の拠点・ホームページからの情報発信・インターネット予約
7.地域・連携・ボランティア
・空き家活用図書を通じて市民コミュニティ・市民の寄贈本、市街地の空き家に古本専門書・図書のまちづくりにインパクトをもたらす知恵と仕掛け・ボランティア、図書館ボランティア・地域のことがよくわかる職員の配置
8.その他
・人生の節目に本を贈る・駅に図書コーナー・公民館図書館から出張図書館へ運用改善・外部顧問を交えた継続的な運営改善計画の立案と実施・商店街等とのポイント制や優待券や割引券
「となみ赤旗読者のひろば」第1236号 2014年4月6日(→こちらをクリックするとpdfファイルで紙面がご覧になれます)