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県内自治体の6月議会の特徴

カテゴリー: 党・議員(団)ニュース

 6月地方議会は、6月3日開会の入善町を皮切りに、7月11日に閉会した朝日町まで、ひと月余の間で開かれました。

 通常国会が6月20日まで開かれ、集団的自衛権や医療・介護総合法案、消費税増税など平和と暮らしの問題が国政の場で大きく議論されるなかでの6月議会でした。

 集団的自衛権では、住民団体から行使容認に反対の意見書請願が提出されましたが、自民党・公明党などに反対され不採択に。逆に、「憲法改正の早期実現を求める意見書」は、自民党などによって採択されました。

 朝日町では、この2つの請願は継続審議となり、議員提案の「閣議決定のみで容認したことに抗議する意見書」が全会一致で採択されました。

 魚津市の市長は党議員に見解を問われ「憲法は崇高なもの。国民の要請があれば、憲法改正の手続きを取るべき」とのべました。

 富山市では、市ガラス美術館の6階に整備されるグラスアートガーデン関連の予算が計上されましたが、党議員の質問に当局の具体的説明も示されないなか、4億1千万円が投入されます。一方、市民運動と党市議団の連携で就学援助の引き下げが撤回されたことは画期的なことです。

 介護の要支援者外しや特養を要介護度3以上に限定する問題、介護労働者の処遇改善などの対応の質問も多くの議会で行われました。

 黒部市では、当局から「市老健施設の臨時職員の賃金改善を考えている」との答弁がありました。

 来年4月からの「子ども・子育て新制度」に基づく条例化では、小矢部市など多くの議会では「保育や学童保育の水準を下げてはいけない」との立場で質問。保育料の軽減なども求めました。

 南砺市では、クラス担任を正職員で対応するよう求めました。

 入善町では、臨時保育士の賃金が2回引き上げられました。国の補助金を使っての児童館建設の提案も行いました。

 黒部市では、10月から中学生までの通院医療費が無料になり、住宅リフォーム助成も補助金を増やして復活されました。

 魚津市では、パナソニック問題で、タワージャズ西脇工場が閉鎖され、従業員がほとんど退職する事態のなか、魚津市は大丈夫なのかとの党議員の質問に対して、市長は、「あってはならないこと」とのべました。

 高岡市、滑川市では、学校体育館の天井落下防止策を早急に行うよう求めました。高岡市では、大雨・洪水対策として土のうと排水ポンプの効果的配備を求め、当局から「土のうなどの配備のさらなる拡充をしたい」との答弁がありました。

「富山民報」第1959号 2014年7月25日

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