「教育をよくする富山県ネットワーク」は20日、「『全国学力テスト』の中止を求める声明」を発表しました。
声明は、全国学力テストの弊害と害悪について、都道府県別平均正答率の公表などで、競争をあおり、テスト対策のためのゆがんだ教育におちいっていると批判。富山県でも、2013年の順位低下の際に県教育委員会が全体にハッパをかけ、過去の問題の練習を徹底させたことを指摘しています。
また、全国学力テストが一斉に全員を対象に行われるために、結果の数値が一人歩きして子どもと教師を競争に追い込んでいることも指摘。その結果、子どもの学力向上につながらず、学ぶ喜びを奪い、ストレスを強めていると批判しています。今年も70億円をかけるテストを中止し、予算を中学3年生までの少人数学級など教育条件整備にまわすよう訴えています。
子どもと教科書ネット21富山も同日、県教育委員会に対して「中学校教科書の公正な調査研究と選定を求める」陳情をしました。