県政務活動費不正で議長要請
明るい富山県政をみんなでつくる会
「明るい富山県政をみんなでつくる会」(略称・みんなの会)は15日、大野久芳県議会議長に対して、「政務活動費架空請求問題の徹底究明と再発防止」の申し入れをしました。米谷寛治代表委員や日本共産党の高橋わたる県書記長ら4人が参加しました。
3月から副議長を務めていた自民党の矢後肇県議(56)=4期、高岡市選挙区=が2010年4月から14年9月にかけて約460冊、約460万円分の高額書籍を政務活動費で架空購入していたことが13日、明らかになった問題に対して実施したもの。矢後氏は、実際には購入していない書籍の領収書を偽造して政務活動費を不正に受給していました。
矢後氏の不正に対して、日本共産党のひづめ弘子県議は、県民と議会を欺いたことを厳しく批判し、辞職を要求しました。自民党以外の各会派も批判。矢後氏は14 日、副議長を辞職しました。
申し入れでは、議会があいまいな態度をとったり、事実を隠ぺいするようなことがあれば、議会や議員に対する県民の信頼を損なうことは明らかだとして、①県議会として、事実関係と責任の所在を早急に明らかにし、県民が納得できる説明を尽くすこと②矢後議員の議員辞職を求めるとともに、自民党議員会としての責任ある対応を促すこと③「百条委員会」の設置による全容解明や、政務活動費のより厳格な運用など、県議会として再発防止に向けて責任ある対策をとり、県民の信頼回復を図ること―の3項目を求めました。
大野議長は、「議会を代表するものとして心からお詫びを申し上げたい」「申し入れ書については、各会派に届ける」と答えました。
矢後県議は19日、県議を辞職しました。
矢後県議の辞職と高平公嗣県議=中新川選挙区=の死去に伴う県議補選が、10 月14日告示、23日投票(知事選と同日)で実施される予定です。