富山県障害者(児)団体連絡協議会は11日、富山市内で第40回障害者の成人を励まし祝う会を開き、87人の新成人が参加。家族や教師、友人、来賓らが祝いました。
障害者成人式は1981年の国際障害者年に呼応して、地域の成人式に参加できる状況にない障害の重い子が、一生で一度の20歳の思い出に残る記念日にしたいという父母や関係者の願いから全国で初めて実施。今回で40回目を迎え、社会に巣立った若者は1610名を数えます。
主催者を代表して平井隆会長が、障連協を結成して45 年、障害者の生活と権利を守って奮闘してきたことを紹介し、新成人を機に、選挙権を行使して政治に参加し障害者の声を行政や議会に反映させようと呼びかけ。戦争は障害者を沢山作り出す最大の暴力であるとして、「戦争は許さない」「平和を守る」運動を広げようとあいさつしました。
富山市の山口敦也さんと射水市の丹保悠菜さんが「20歳の決意」を表明。「仕事は清掃作業で忙しいが、国家試験をめざして頑張っている。後に続く後輩の見本になりたい」「時にはつらいこともあるがまっすぐ前を向き社会の期待に応えたい」と力強く決意を述べました。
高志支援学校卒業生の谷口世那さんが、先輩からの激励の言葉を紹介しましました。県と富山市の職員がそれぞれ知事と富山市長のお祝いの言葉を代読。日本共産党の津本ふみお県議も来賓として新成人を祝いました。