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核兵器のない世界の扉開こう 北陸原水協学校 in 富山に 120 人

カテゴリー: 県内団体の催し

 「核兵器のない世界の実現を!」「ヒバクシャ国際署名を拡げ、禁止条約に署名・批准する政府を!」と、富山・石川・福井の北陸3県の原水爆禁止協議会は26日、富山市で北陸原水協学校 in 富山を開催しました。

 3県から約120人が参加。被爆75年・核不拡散条約(NPT)発効50年の今年、核兵器廃絶の草の根運動の前進を誓いました。

 笠間逸夫富山県原水協代表理事が開会あいさつ。大越文日本原水協担当常任理事が「被爆75年、核兵器のない世界の扉を開こう」と題して講演しました。大越さんは戦後の核兵器問題の国際交渉の歴史について話しました。核兵器廃絶を求める世界や日本の声、被爆者の声が世界を大きく動かし、2017年、核兵器を違法化する核兵器禁止条約が成立。現在禁止条約は調印80カ国、批准35カ国にひろがり、あと15カ国が批准すれば発効すると指摘しました。

 今年開催されるNPT再検討会議や、ニューヨークでの原水爆禁止世界大会に向けて、被爆国日本の運動を大きく広げようと訴えました。また被爆国日本の政府が「核兵器のない世界」の妨害者となっていると怒りをもって語りました。

 各県原水協からの報告が行われ「ローマ教皇来日の際の演説とヒバクシャ署名をもって県内50余の教会を訪問している。『核兵器反対です。信者に署名を訴えてみます』と、どこでも前向きの反応をいただいており、署名を広げる自信がついた」(福井県)、「原爆展は石川の全自治体で開催をめざし、昨年は1自治体を残した。各首長にヒバクシャ署名に賛同してもらう取り組みを進め、あと県と2自治体を残すだけとなった。全自治体でやり上げたい」(石川県)、「富山の医療生協では11856筆の署名を集めた。水橋診療所では全患者から署名を集めようと取り組み、1カ月で600を超える署名を集めた。知人に署名を集めてもらう依頼と署名用紙、返信用封筒をつけてそれぞれの地域のポストから投函してもらい、200近くの返信があった」(富山県)などの報告がありました。

 質疑討論では、「昨年11月、ベトナムを訪問して被爆体験を語り、日本の被爆者とベトナムの枯葉剤被害者が手をとりあって大量破壊兵器をなくそう、ヒバクシャ国際署名を進めようと誓った」(石川県の被爆者・西本多美子さん)、「富山県小矢部市では3年前からヒバクシャ国際署名をもって全世帯訪問を始め、毎週の土曜、日曜に続けてきた。3年で小矢部市全世帯を訪問。5千数百名の署名を集め、戦争体験や富山空襲などのつらかった話も聞いた。その人たちに集まってもらって『戦争の時代を語る会』も開いた」(富山県小矢部市・荒木義昭さん)など貴重な取り組みが語られました。

 集会後、今年4月にアメリカ・ニューヨークで行われる「原水爆禁止世界大会ニューヨーク」に参加する代表団が結団式。参加予定の各団体代表11人全員がそろって、顔合わせや連絡先の交換などを行いました。

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