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侵略戦争美化・改憲許さない 国民の運動を―2・ 11 県民集会

カテゴリー: 県内団体の催し

 「紀元節」復活反対、平和と民主主義を守る2・11県民集会が11日、富山市の県民会館で行われました。日本共産党や県労連など13団体からなる実行委員会が主催。80人余りが参加しました。

 集会では、歴史教育者協議会の松浦晴芳氏が基調報告を兼ねて主催者あいさつ。早稲田大学の大日方純夫教授が「歴史の中の『2・11』―『日本人』と『万歳』・『桜』」と題して講演しました。

 大日方教授は、日本の支配勢力が明治維新以降、「日本人」としての民族的な一体感を国民にもたせるために、「万歳」や「桜」を利用してきた歴史を紹介。学校教育や唱歌などを通して、天皇の神格化と一体に、国民を戦争に動員する「戦争する国」づくりに突き進んできたことなどについて語りました。

 また、大日方教授は「2・11」に関わって、1913年の2月11日に、当時の「大日本帝国憲法」のもとでさえ、護憲派の運動で桂太郎内閣を退陣に追い込んだ経過を紹介。その後の1919年、1920年の2月11日には学生などのデモで政治を変えてきた経験にも触れながら、国民の運動で安倍政権を退陣に追い込む節目にしようと語りました。

 参加者からは、「安倍政権のもとですすむ『戦争できる国』への動きにどうしていくべきか」との質問も。大日方教授は、「一つひとつの問題に異を唱えることが大事」と語り、安倍政権の退陣で政治を変える動きを作るうえでも、平和と民主主義を共有できる場を増やしていくことが重要だと述べました。

 集会では、天皇元首化や侵略戦争美化の動きを許さず、真の民主主義、平和の実現にともにたたかおうと呼びかける集会アピールを採択しました。

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