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障害者念頭に置いた災害対策を 障害者フォーラム2020

カテゴリー: 県内団体の催し

 富山市の県総合福祉会館で8月10日「障害フォーラム2020inとやま」が開催され約80人が参加。「障害者と災害」について活発な交流をしました。

 布尾英二富山障害フォーラム会長が開会あいさつ。熊本学園大学の東俊裕教授が「障害者と災害」と題してオンラインで講演しました。

 東氏は3年前の熊本地震や豪雨災害の体験や教訓も含めて ①災害における障害者の避難誘導 ②災害発生後の避難所や仮設住宅の利用 ③在宅避難した障害者への支援体制などについて講演。2018年西日本豪雨で、倉敷市真備町で亡くなった51人中42人が避難行動要支援者名簿に登載されており、42人が逃げ遅れて1階部分で死亡した災害。避難誘導のための個別計画は未作成であったことや、名簿に基づく個別計画を全部作成しているのは全国14%の市町村にすぎないことなどを指摘し、事前の避難誘導計画や体制の確立を訴えました。また障害者らが利用できる避難所や仮設住宅を提案し、見せかけだけのバリアフリーや車いすでは入れないトイレやお風呂などを示して「災害は毎年起こる。常に障害者の存在を頭に置いた施策」をと強調しました。

 講演後の「障害者と災害について考える」シンポジウムでは県や障害者団体の取り組みについて3人が報告。活発な質問、交流が行われました。

 日本共産党の地方議員らも参加しました。

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