日本国憲法の公布から74年目となる3日、日本国憲法をまもる富山の会と富山県平和運動センターは富山市内で、記念講演会を開催。映画「新聞記者」の原作者でもある、東京新聞社会部記者の望月衣塑子氏が、「ジャーナリズムの危機と民主主義」と題して講演しました。新型コロナで定員が制限される中、約350人が参加。
望月氏は、大阪市廃止をめぐる住民投票問題や、菅政権による日本学術会議の任命拒否問題など、この間の政治的な課題をめぐって問題点を指摘。安倍内閣から菅内閣にかけて、自らが取材活動の中で触れたさまざまな事実なども紹介しながら、この間の政治の中で国民の知る権利が狭められてきたと話しました。
その中で、自らが記者として掲げてきたテーマを「権力側が隠そうとすることを明るみに出すこと」だと強調。民主主義を維持するためにも、「社会や政治に多様な声が必要だ」と語った望月氏は、市民の激励の声が記者たちを支え、メディアに本来の役割を果たさせる力になるとして、市民の声を官邸やメディアに寄せてほしいと話しました。