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全世界に通用する憲法守ろう 県母親大会で前川氏が講演

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 生命を生みだす母親は生命を育て生命を守ることをのぞみます―第60回母親大会が4 日、富山市で開かれ、300人が参加しました。新型コロナ感染症予防に万全を期して、ズームによるオンライン視聴も実施しました。

 砂原美和子実行委員長が「富山では入善町、黒部市で政府に核兵器禁止条約の批准を求める意見書を採択した。私たち一人ひとりが主役。しっかり意思表示したら政治が変えられる。米騒動のおかか達の伝統を引き継ぎ、粘り強く共に進んでいこう」とあいさつ。

 文部科学省の事務次官を務めた前川喜平氏が「憲法・教育の今と日本の未来」と題して記念講演をしました。

 前川氏は日本国憲法について「憲法が一番大事にしていることは、すべての人が人権をもち、それが保障されるようにすること。国は人が生きるためにある。明治憲法は国のために人があったが、現憲法は人のために国がある」と憲法の本質を解説。現憲法の国民主権、基本的人権の尊重、平和主義の3つの原則を明らかにして、施行から74年たち国民に定着していること、日本国民の自由や民主主義を求める運動を反映していること、9条や13条などの憲法の条文は人類共通の原理にもとづき全世界に通用するものだと、その生命力を明らかにしました。

 そして安倍・菅内閣が、内心の自由を侵す共謀罪法や特定秘密法、集団的自衛権を認める戦争法など違憲立法を次々強行し、現憲法を改悪して戦前にもどそうとしていることを厳しく批判。菅内閣は国民の目に見えないところで憲法を壊す「壊憲」を進めているとして、「日本学術会議の任命拒否」の重大な意味を解明。学問の自由、表現の自由を守るたたかいを呼びかけました。

 母親大会では、映像によって参加団体の活動や取り組みが生き生きと紹介され、集会アピールも採択されました。

 参加者は「日本学術会議の任命拒否をやってのけた菅さんを見た時『来た!』と思った。怖さを感じる」「教育に対する政治の影響がよくわかった。子どもの道徳教科書を読んでみようと思った」などの感想を寄せています。

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