高校生が平和や環境・社会問題などについて考え、その思いを広く県民に作品として発信する富山県高校生平和作品展が10、11の両日、富山県民会館で開催されました。この作品展は、富山県高等学校教職員組合が主催する作品展。1981年より毎年開催され、今年で39回目を数えます。今年は造形(18校129点)、読書感想文(3校7点)、文芸[川柳、詩](1校9点)の3部門に19校から合計145点の作品が寄せられました。これらの全作品が、作者である高校生が作品に込めたメッセージを添えて会場に展示され、来場者の関心を集めました。
戦争の理不尽さや一瞬にして灰燼に帰した原爆や核兵器をなくそうというテーマの作品や、「プラスチックストローが鼻にささった海ガメ」など海洋ゴミやゴミ不法投棄への告発など環境保護、地球温暖化への警告、「LGBTQ」、コロナ禍のもとでの人種差別、貧困・飢餓をなくそうと訴える作品などが展示。高校生らは、現実に起きている問題と向き合い、瑞々しい感性で表現していました。
応募作品のなかから、最優秀賞2点、優秀賞17点、佳作30点の作品が入賞し、最優秀賞は造形部門(平面)の谷口叶翔さん(富山北部高校3年)の「海洋汚染防止ポスター」と造形部門(立体)の松川健太郎さん(南砺福光高校3年)の「自然」が選ばれました。
来場者らは一つひとつの作品の前で足を止め。高校生のメッセージに見入っていました。