富山市の「やまむろ9条の会」は10月24日に県内の戦跡めぐりを行いました。同会の中村重樹さんから寄せられた原稿を紹介します。
戦跡めぐりには19人が参加し、県歴史教育者協議会の松浦晴芳氏が案内しました。
最初に、富山市太田南町にある御大典記念碑を訪れました。立山信仰と関係が深い刀尾神社の境内に記念碑が建てられ(戦前)海軍省から下げ渡された機雷が置かれていました。昭和天皇即位の礼「御大典」に合わせて、国民を軍国主義へあおったことが説明でよくわかりました。
次に、砺波市庄川町三谷の三菱重工雄神地下工場跡を見学。参加者は、16本あるトンネルのうち一本に近づきました。草むらの斜面を30メートル程歩いて、10人が入口をのぞきました。大きな入口は水たまりになっていましたが、当時の様子が想像できました。
続いて、砺波市庄川町金屋にある、「上海事変」で戦死した山田文作の像、南砺市井波の神武天皇を奉った忠魂碑、同市城端中学校そばの兵舎跡、同市福光と城端の監的壕を見ました。
参加者からは、「戦時中、爆撃を受けて大変な思いをした当時を思い起こし、2度とそのようなことにならないよう、よい勉強になった」「戦後生まれだが勉強になった」などの感想が寄せられました。