富山県の憲法9条ファンクラブは12月8日、「アジア・太平洋戦争開戦日に、あらためて『戦争反対』を訴える」と題した声明を発表しました。
声明は、安倍政権は国家安全保障会議(日本版NSC)と秘密保護法案を成立させ、この2法と解釈改憲により自衛隊を「戦争する軍隊」に、日本を「戦争する国」に転換しようとしていると厳しく批判。安倍政権の姿勢は、ファシズム・軍国主義と侵略戦争を断罪している国際政治の基本的価値観を否定するもので、現在の国際政治に受け入れられるものではないとのべています。
声明はまた、世界では軍事同盟の解体が進み、ASEAN(束南アジア諸国連合)やCELAC(中南米カリブ海諸国共同体)などの平和の地域共同体が発展していると指摘しています。
その上で、憲法9条ファンクラブは、日本国憲法のいかなる改憲にも反対し、「戦争する軍隊」の保持と「戦争する国」となることをきっぱり拒否すると強調。また、日本が過去に行った侵略戦争と植民地支配についてきちんと反省し、日米軍事同盟をなくすことで、緊迫している束北アジアの対立・相互不信を取り除くことが大切だとのべ、そのことを土台に東北アジアにも平和の地域共同体をつくりあげることができると訴えています。