安倍政権は、多くの国民の反対の声を無視し、集団的自衛権行使容認の「閣議決定」を強行。集団的自衛権は、日本が攻撃されてもいないのに、海外で武力行使できるようにすることです。
一内閣の勝手な解釈で憲法9条をふみにじり、日本を「海外で戦争する国」へ変えることは、絶対に認められません。
日本は、過去の侵略戦争の反省の上に戦後、平和憲法をつくり、政府に守らせてきました。だから、自衛隊は60年間、よその国の人を殺すことも、殺されることもありませんでした。
日本共産党は、平和を愛する国民のみなさんとともに、集団的自衛権行使を許さないために全力を尽くします。
「となみ・9条の会」が「9条を抱きしめて DVDとお話しのつどい」
「となみ・9条の会」―呼びかけ人 安念 鉄夫(元砺波市長)・高池 慶麿(僧侶)・林 清納(画家)・藤井 治紀(彫刻家)―は6月28日、円成寺で「9条を抱きしめて DVDとお話しのつどい」を開催、30数人が参加しました。
高池慶麿さんが「殺すな、殺させるな、は人間として最も崇高なこと。一人ひとりが声をあげなければ、いまの政権の暴走で大変なことになる」と開会あいさつ。
DVD「9条を抱きしめて」を鑑賞…貧困生活から逃れようと、18歳で海兵隊に入隊したアレン・ネルソンさんは、沖縄での訓練を経て、1966年、19歳でベトナムの最前線に。戦争で心と体を壊された経験をもとに、戦争や暴力の恐ろしさを訴え続けました(枯葉剤の影響と思われる多発性骨髄腫で2009年死去)。
「日本の子どもたちが戦争を知らないのは幸せなこと。みなさんは9条に守られてきた。今度は9条を守るために立ち上がろう」という訴えが胸に響きました。
その後、佐野明弘さん(真宗僧侶。石川県光闡坊に在住。ネルソンさんの葬儀をとり行い、光闡坊の地下に納骨)が講演。ネルソンさんが「防空壕に逃げ込んだとき、壕にいた若い女性が破水した、その水はたいへん清らかで、赤ん坊が生まれた。人間は水とともに生まれ、それは涙とつながっている。人は涙を通して人間になる、涙が真実とつながっている」と語られたことなど、参加者は熱心に聞き入りました。ネルソンさんがいまも生きていてくれたなら…と思わずにいられません。
参加者からは「先日、女性団体で集団的自衛権についてのシール投票を行なったら8割以上が反対だった。子どもたちが戦争はイヤと表明してくれたのが嬉しかった。なのに、淡々と決められていく不自然さを感じる」、「甥が4月から自衛隊に入り、大変苦しんでいる。在日、中国人の親戚もいる。甥たちのことを考えると胸が張り裂けそうだ」などの意見や感想が出されました。
解釈改憲急ぐのはアメリカの要求-アーミテージ報告に忠実に実行!
第3次アーミテージ報告(2012年)で「アメリカは世界の一流国。日本も一流国であり続けるためには次のことをやれ」と、「原発再稼働、TPP参加、米日間の価値観共有、日本の防衛の地理的範囲を全世界に拡大、グローバル貿易とエネルギー輸出の中核領域であるペルシャ湾へ日本独自に掃海艇派遣、在日米軍と自衛隊の共同訓練強化」…そして、「集団的自衛権禁止は日米同盟の障害。これを改変するか、平和憲法の改正を」さらに、武器輸出三原則は時代遅れとして「武器輸出の促進」、「秘密保護に関する法律」…。
安倍政権が急ピッチで進めていることは、すべてアメリカの要求に沿った者ものであり「ここまでアメリカに従属するのか」と思ってしまいます…。(6月29日「9条の会 北陸ブロック交流会」での平山知子弁護士の講演より)