第54回富山県母親大会が7月20日、富山市で開かれ、500人余が参加しました。
午前中は、8テーマに分かれて分科会を開きました。「わが子を戦争に行かせません~どうなる?これからの教育」の分科会では、「子どもと教科書ネット21・富山」共同代表の松浦晴芳氏が基調報告。松浦氏は、安倍政権が道徳教育の教科化や教育委員会の独立性、中立性を壊す制度の改定を強行するなど「戦争する国」を支える「教育再生」をすすめていることを詳細に話しました。
参加者からは、「集団的自衛権行使容認の閣議決定が教育の問題と密接につながっていることがわかったが、これからどうしていけばいいか教えてほしい」などの質問が出されました。松浦氏は、「安倍政権の暴走に対する怒りが国民に満ちている。怒りを運動で声にしていけば安倍政権は立ち往生する」と答えていました。
午後は全体会を開催。詩人で俳人のアーサー・ビナード氏が「不思議の国ニッポンへようこそ!~アメリカ人のアーサー・ビナードが楽しく案内します。この列島のことばと憲法と、現実のありえないムジュンを~」と題して記念講演しました。
県高教組による秘密保護法についての寸劇、富山西高校ダンス同好会によるダンスパフォーマンスも披露されました。
参加した女性(38)は、「ビナードさんの話を聞いて。原発再稼働をNHKが、“運転再開”と変えて伝えるなど、親しみやすい言葉をわざと使つてごまかそうとする政府にまどわされないようにしたい」と話していました。