県議2人、富山市議会議長も辞職 領収書公開、第3者チェック不可欠
政務活動費の不正取得が止まらない富山県で、民進党富山県総支部連合会代表の坂野裕一県議(52)が、2014年度と15年度の計3回、偽造した領収書で政務活動費140万円を不正取得していたことが発覚。坂野氏は21日、大野久芳議長に辞職願を提出しました。坂野氏は、富山市内の印刷会社から手に入れた白紙の領収書を使って、坂野氏の活動報告を印刷したものとして政務活動費を架空請求していました。
県議では、民進党県連代表代行の山上正隆氏(61)も2011年12月と13年2月の2回行ったと証言。付き合いのある印刷会社から得た白紙の領収書を使って、「県政レポート」の印刷代を水増し請求し37万5千円を不正に受け取っていたとして、20日辞職しています。辞職県議は、7月の矢後氏(自民)に続いて3人となりました。
富山市議では、自民党の谷口寿一氏(53)が、中川勇前市議の白紙の領収書を偽造して、資料印刷代を請求。実費分を除いて中川氏に渡したとして21日辞職。藤井清則氏
(54)も、白紙の領収書を偽造して市政報告会の茶菓子代を水増し請求したとして21日辞職しました。
さらに、市田龍一議長(61)も、領収書を偽造してパソコンやプロジェクターの購入代金を水増ししていたとして21日辞職しています。
県議会、富山市議会とも日本共産党は、真相解明に徹底して取り組むことと、再発防止策として領収書のネットでの公開や第三者を入れたチェック機関の設置を要求。県議会は各党が合意し、再発防止へ動き出しています。富山市議会も「あり方検討委員会」で検討が始まっています。