「兵戈無用」。通された富山市奥田にある浄土真宗本願寺派のお寺、荘厳寺のお堂には、お参り来た人によく見えるように念仏者9条の会の横断幕が広げられていました。
富山県宗教者平和協議会の代表、阿部行道さん。「仏教者として嘘をつくのがもっとも許せない」と、安倍政権の嘘と隠ぺいの政治への怒りをあらわにします。
富山市にある障害者支援施設、セーナ―苑での不当解雇撤回運動にとりくむなかで、しんぶん赤旗に出会いました。
今は、「赤旗」と商業紙と、合わせて3つの新聞を購読。関心がある記事は、切り抜いてファイルしています。
新聞の特徴は、書評のページでもよくわかると言います。そこに紹介される書籍の性格が、その新聞の社会の見方や、世相のとらえ方を明確にすると感じています。その点で、「赤旗」の書評からは、平和や民主主義を大事にする姿勢や歴史に真摯に向き合おうとする姿勢があると話します。
同時に、新聞には速報性のあるニュースだけではなくて、毎日の出来事を一息おいて、わかりやすくかみ砕いて伝えることも大事だと考えています。「赤旗」日曜版は、週に一度大事な事柄をわかりやすく解説していることと、写真やマンガも多用して、子どもでも読める新聞、茶の間にあってもいい新聞だと、他の人にもすすめています。
アベ暴走政治に抗して政治を変える大事なポイントは、「感じ合う力」だと語る阿部さん。しがらみが多く、表立って行動しづらい宗教者の中で、社会を変えるために一致点での共同を広げようと努力を重ねています。