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家族農業支え持続可能な社会へ 2019グリーンウエーブシンポ

カテゴリー: お知らせ, 県内団体の催し

 富山県食健連(国民の食料と健康を守る運動富山県連絡会)は1日、砺波市で2019グリーンウエーブシンポジウムを開催しました。地域の農業者や食と農に携わる人など60人が参加。家族農業と農村の未来について学び交流しました。

 大橋国昭食健連代表のあいさつの後、関根佳恵愛知学院大学准教授が「国連『家族農業の10年』持続可能な社会への移行」と題して講演しました。

 関根さんは、2014年国際家族農業年が設定され、19年から国連の家族農業の10年と定めて施策を推進するなど国際農政の大転換が起きていること。貧困・格差の拡大、飢餓、気候変動、自然資源の枯渇などの危機のなかで持続可能な社会への移行が問われており、環境にやさしい小規模家族農業が注目されていると強調しました。また、家族農業は世界の農場の9割以上を占め、8割以上の食料を供給し、食料主権の要をなしており、家族農業なくして世界の食料生産の安定はないと話しました。さらに現在、気候変動・温暖化、貧困・飢餓、人の健康・土の健康など持続可能な社会が問われているなかで家族農業がそれに大きく貢献するものであることを明らかにしました。

 シンポジウムでは田中営農組合の吉田孝夫氏が営農組合の取り組みについて、高畠ファームの高畠実氏が自ら経営する養豚農場の豚コレラ対策について報告しました。会場から質問もあり、これからの農業について交流しました。

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