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核廃絶語り継ぐ一助に 被爆者協議会が証言集発刊

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 富山県被爆者協議会(小島貴雄会長)は7月、広島・長崎ヒバクシャ証言集『想い』を発刊しました。

 同会は、ヒバクシャの高齢化が進む中で、2世3世が運営の中心を担っています。県内のヒバクシャは、今年3月31日時点で42人となり、平均年齢は85・6歳。

 その中で、どうやって被爆の実相を学び、ヒバクシャの思いを後世に伝えるかを検討。1991年に創刊号が発刊された被爆体験記録集『叫び』(第2号は93年発刊)に掲載された37人の証言に加え、新たに8人の証言を加えた証言集を発刊することを決めました。

 証言集の冒頭に「刊行のことば」を掲載した小島会長は、被爆75年、協議会創立60年の今年は、NPT( 核拡散防止条約)発効50年の年であり核兵器禁止条約が発効に向かう節目の年であると指摘。新型コロナウイルス感染症に対する取り組みが、「新たな戦争」とも呼ばれる中で、いかなる戦争も絶対に許されないと強調しています。そして、「各被害の実相を伝え、核兵器の廃絶と真の世界平和の大切さを後世に語り継ぐ一助に」と期待を語っています。

 同誌には、石井隆一県知事も寄稿。93年の『叫び』第2号にに寄稿した、中沖豊前知事、正橋正一前富山市長のあいさつも再掲されています。

 同誌は県内の学校などに配布されます。

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