富山県で女性差別撤廃条約の選択議定書批准を求める市民の取り組みとして、日本共産党や自由民主党、社会民主党の4人の県議が「女性の生きづらさの解決をめざして」をテーマに7月26日を第1回に9月20日まで連続講演し、ジェンダー平等について参加者で考えてきました。
連続講演最後の4回目は、富山市のサンフォルテで、共産党の火爪県議が講演。約60人が参加しました。
火爪氏は、子どもが小2と小6の時に県議になったが、保育園給食の脱脂粉乳から牛乳への切り替え、地域での学童保育の立ち上げ、こどもの医療費無料化や35人学級の実現などを後押ししてきたことを語り、子育てはまだ女性の肩に重くのしかかっていることを体験的に述べました。今年の2月議会で県職員や教員の旧姓使用、県立学校女子生徒の制服へのスラックスの採用、小中学校における男女混合名簿の使用などを取り上げ改善が進んでいることを紹介しました。そして日本のジェンダーギャップ指数は121位と世界でも遅れていることを示し、その背景に ①明治の時期に強化された差別の構造 ②戦後の高度成長以降の財界がつくった差別があることを示し、この差別を取り除く運動を呼びかけました。
実行委の本間啓子代表は、「11月県議会に政府に選択議定書の批准を求める意見書を採択するよう求めたい」とあいさつ。
富山国際大学の彼谷環氏が女子差別撤廃条約や選定議定書の内容や意義について報告しました。