富山県知事選挙が8日告示され(25日投票)、無所属で「いのち支え合う県民の会」が擁立する新人のかわぶち映子候補(71)が、富山市の選挙事務所前で出発式を行いました。かわぶち氏は、支持者らとともに勝利をめざす決意を語りました。日本共産党、社会民主党が応援。
今回の県知事選挙は、現職の石井隆一氏(74)=自民党、公明党推薦=と、新人の新田八郎氏( 62 )=維新の会推薦=と、かわぶち候補との対決。民生費や社会福祉関連の予算が全国最下位クラスな一方で、大型開発を優先する現県政を、くらし福祉最優先の県政に転換するかどうかが大きな争点です。
出発式で決意表明をしたかわぶち候補は、国内外で取り組んできた難民や被災者支援のボランティア活動に触れ、子どもの権利条約に基づく「子どもの権利条例」実現、農林水産業や中小企業への支援拡充、災害対策の強化などの公約を紹介。災害からの生活再建や新型コロナで、多くの住民が深刻な状況にあるとして「人の苦しみが分からないと県政はできない。現場で聞いた人々の声を生かす県政にする」と語りました。
県外からも応援に駆け付け、「富山県初の女性知事を」と、女性の弁士が次々と訴えました。
日本共産党を代表してあいさつした、ひづめ弘子県議は、国の方針に忠実に従ってPCR検査を抑制してきた現県政を批判。「県知事選を市民と野党の共闘で、自民党政治に忠実な県政、そして国政を変えよう」と呼びかけました。社民党の井加田まり県議は、コロナ禍の下で「公助のしっかりした県政が求められている」と話しました。
参加した富山市の女性は、「多くの人の知恵を借りて県政を豊かにしようとする、かわぶちさんに頑張ってほしい」と期待を述べました。
日本共産党の志位和夫委員長が、かわぶち候補勝利へ全力を尽くすとメッセージを送りました。