介護・医療で働く労働者がひとりでも入れる個人加入の労働組合、「富山地域ケアユニオン」が結成され、3月21日、富山市内で結成総会が行われました。参加者はコロナ禍のなかで明らかになった「いのちと暮らしを支えるケア労働の重要性」を確認し、労働者の権利を守り、地域に根ざした福祉・介護の提供のため組合結成に至ったことを喜び合いました。
総会では、いまなぜ「ケアユニオン」が必要なのか、2021年度の活動方針などが提案・討議されました。そのなかで医療・介護現場で働く人の多くが「もっと給料を上げてほしい」「一人夜勤で不安」「病気でも休みがとれない」などの不安や願いをもっており、安心して働くことができる職場にするために労働条件や職場環境の改善が急がれていること。職員が多くの不満・不安を抱えていても誰にも打ち明けられないでおり、今、声をあげていく必要があること。そのために職場や地域で手をつないでいくことが大切と労働組合結成の意義が討議されました。また参加者から「勤務時間の前後30分は残業として認められない」「慢性的な人員不足。常勤職員の負担が大きい」「正月も休暇が1日しか取れなかった。慶弔休暇が少なく、通勤・住宅手当などもない」などのリアルな実態が話されました。
増川利博県労連事務局長は挨拶のなかで、最近、低賃金、休暇、パワハラなど介護職の労働相談が増えていると話ました。
総会では賃金・労働条件の改善、介護制度改善、組合の仲間を増やす、組合員の集まり「しゃべり場」の開催などの活動方針と役員を決めました。
なお連絡先は076(441)7360、県医労連です。