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福島の実態知り原発ゼロへ「原発なくす県連絡会」が総会

カテゴリー: 県内団体の催し

 原発をなくす富山県連絡会は15日、富山市の高志会館で2021年度総会と記念講演を行いました。約40人が参加し、東日本大震災・福島第一原発事故から年を経ての被害と再建の様相を聞き、原発ゼロへの決意を新たにしました。

 増川利博代表世話人が主催者あいさつ。「10年目のフクシマの今」と題してふくしま復興共同センター代表委員の斎藤富春氏(福島県労連議長)がオンラインで講演しました。斎藤氏は原発事故で大量の放射性物資が放出され、多くの人々が避難を余儀なくされ、地域社会に甚大な被害をもたらした福島原発事故から10年。福島の避難指示区域12市町村の居住率が事故前の3割に過ぎないなど、被害者の生活と地域社会の再建はまだまだこれからであること。福島第一原発では,事故収束と廃炉に向けてのゴールはまったく見えていないことなどを具体的に語りました。また増え続ける汚染水に対して貯蔵タンク増設に限界があるとして菅内閣は海洋放出をしようとしていることを厳しく批判。復興の努力を積み重ねてきた漁業はじめ産業界に大きな打撃になるとして「当面タンクでの保管を継続し、英知を結集して解決」するよう主張しました。10年の運動の到達として政府・財界の原発政策の破綻、原発ゼロを求める世論の変化などを述べ、総選挙で政権を変えようと訴えました。

 総会では志賀原発など原発の再稼働反対、原発ゼロ署名を推進することなどを盛り込んだ方針や、新たな役員を決めました。

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