核兵器のない世界を実現するために訴え、歩き続ける、2021年原水爆禁止国民平和大行進の富山―広島コースは3日朝、朝日町を出発しました。13日、石川県に引き継ぐまで、県内の全自治体を歩きます。
朝日町役場前の出発集会では、増川利博県平和行進実行委員長が「核兵器は保有している国々が決断すればただちになくすことができる。今年1月、核兵器禁止条約が発効し、核兵器に関するあらゆる活動が禁止された。憲法9条をもつ日本こそ禁止条約に参加し、世界の非核平和実現に向けて力を発揮すべきときだ」とあいさつ。笹原靖直町長と西岡良則議長のあいさつがそれぞれ代読され、激励金が手渡されました。出発集会では、射水市の被爆者、水野耕子さん(故人)の長崎での被爆体験が朗読されました。
集会後、街中を行進。ショッピングセンター前で横断幕をかざし、スタンディングして道行く人にアピールしました。「朝日9条の会」の七沢京一氏が「政府に核兵器禁止条約の批准を求める意見書を議会に出したい。町民の心一つにして議会で採択されるようがんばる」と訴えました。
スタンディングには81歳の小久保慶子さんも参加。小久保さんは2月10日から4月末までに折った約1千羽の折鶴を届け、「平和の願いを折鶴に込めた。こんな経験ができるとは思わなかった」と涙ぐみました。