富山県で社会進歩と革新、平和と人権、民主主義を守り発展させるたたかいの途上で亡くなられた人々を顕彰する「いしずえの碑」竣工式と第1回顕彰のつどいが19日、富山市婦中町田島に建立された「いしずえの碑」前で開催。先人たちの業績を讃え、活動を学び、その遺志をひきついで活動することを誓い合いました。「碑」は、日本共産党県委員会、国民救援会県本部、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟県本部、富山いしずえの会の4団体による「いしずえの碑建立委員会」が建立。4団体で約2年間にわたって、相談や募金集めに取り組んで、この日を迎えました。
当日は激しい雨のなか、30人が参加。「碑」建立委員会の山本直俊委員長(弁護士)が「富山県独自の顕彰碑をつくりたいという熱い思いが集まり、4団体が会合を重ねて今回の建立に至った。多くの先人たちのたたかいの労苦を思い返し、これを引き継いで更なるたたかいの糧としたい」とあいさつ。地主や石の提供者などに感謝の言葉を述べました。
参加団体の代表らがあいさつ。共産党の上田俊彦県委員長は「婦中町は戦前小作争議や農民運動が大変盛んな地だった。戦後の地方選挙で共産党議員が初めて誕生。来年党創立100周年を迎える節目にいしずえの碑が婦中の地で建立されることは意義がある」と強調。目前の総選挙での野党連合政権実現への決意を語りました。野上登美子・治維法同盟副会長は「職場や地域で様々な困難とたたかってきたたくさんの人が偲ばれる。この碑は私たちの”志”を確認する場である」と話しました。
遺族を代表して高瀬嘉子さんと中沢洋子さんがあいさつ。顕彰規準、第1回顕彰名簿の発表などのあと、参加者一人ひとりが献花して今後の奮闘を誓いました。