日本民主青年同盟富山県委員会は７月22日、日本共産党の井上さとし参議院議員を話題提供者に、オンライン企画を行いました。
「核兵器はなくせるの？ ― 核兵器禁止条約と世界の流れ」と題して話した井上参議は、２０１７年に採択された核兵器禁止条約によって、力の象徴だった核兵器が悪の象徴になったと指摘。被爆者が自ら被爆の実相を語り、核兵器の非人道性への認識が広がったことが、条約の議論が進むきっかけだったと話しました。
核保有国が参加しない条約の実効性に疑問を示す意見について、条約の「規範力」に言及。ローマ教皇の発言や、金融機関が非人道兵器を開発する企業への融資を禁止する動きがあることも紹介し、対人地雷禁止条約についても同様の議論があったが、自衛隊が運搬を中止した経験があると語りました。
日本政府が、条約を批准しないとする姿勢を厳しく批判。条約に署名・批准する政府を作ることが世界の流れに沿うと強調し、来る総選挙での野党の共通政策に盛り込んで選挙をたたかいたいと訴えました。
参加者からは、「日本政府が条約に賛同しない理由がわかった」「平和行進などの地道な活動を継続してきたことが、いまの変化につながったことを実感した」などの感想が語られました。
