2022年国際女性デー富山県集会が5日、富山市のサンフォルテで開かれ、民主団体・労組などからオンラインを含めて約70人が参加。平和とジェンダー平等の実現に向けて、世界の女性たちとの連帯を誓いました。主催は集会実行委員会です。
田中まゆみ実行委員長が「国際女性デーはパンと権利と平和を求めて世界の女性が立ち上がる日です。コロナ禍で男女の賃金格差、虐待、DV、女性の自殺者が増えています。学習を深め、交流する集会にしましょう」とあいさつ。
藤田公仁子富山大学教授が「解き放とう 私たちをしばる無意識の思いこみや偏見―アンコンシャス・バイアスってなぁに?」と題して講演しました。
藤田さんは、「アンコンシャス・バイアス」とは、自分自身が気づいてないものの見方や偏り方、歪みが、何気ない発言や行動として現れる「無意識の偏見」だと指摘。消防士、看護師など職業からくるイメージや「お茶出しは女性がやるもの」「女性は安定志向の傾向がある」など社会にある無意識の偏見の具体的な事例を紹介しました。男女の性別役割について、内閣府調査でも「女性には女性らしい感性があるもの」「男性は人前で泣くべきではない」などの縛り、こだわり、偏見が深くあると報告されていると強調。意識的に偏見を払拭し、学び、気付き、声をあげていくことが重要と話しました。
新日本婦人の会、富山民医連労働組合、富山高教組の代表ら3人が意見発表。ロシアのウクライナ侵略抗議するなどとした集会アピールを採択しました。