9月定例県議会で討論 てんかん対策、少人数学級は前進
富山県9月定例県議会本会議が16日開かれ、日本共産党のひづめ弘子県議が一般質問に立ちました。
旧統一協会について、2020年の知事選挙で旧統一協会から組織的な支援を受け、「統一協会との関係を絶つ」と明言しない知事の認識を質しました。
新田知事は、「全国霊感商法対策弁護士連絡会からの申し入れとは見解が違う」「県政の宗教的中立性に疑念が生じることのないよう」「言葉遣いを慎重にしている」などの答弁を繰り返しました。
ひづめ県議は、旧統一教会は、宗教に名を借りた反社会的団体であり、今後は、旧統一協会との関係を一切持たないと言明するよう改めて求めました。
ひづめ県議は、新田知事が、安倍元総理の「国葬」に出席し、県庁に半旗掲揚をすると表明したことに強く抗議。撤回を求めるとともに、学校現場への弔意の表明を強制しないよう主張。荻布教育長は、「国葬」に関して行動を求めることは予定していないと答えました。
成人のてんかん外来設置を求めた質問に対して、有賀厚生部長は「来年度予定している第8次富山県医療計画の策定において医療機関や大学等との情報交換を行い、適切な医療を受けられるようにしたい」と答えました。
ひづめ県議は、県内企業のコロナ関連の経営破たんの増勢などをあげ、9月補正予算案では物価高騰対策が極めて不十分だと指摘。県内企業経営の実態調査、事業復活支援金の追加、県独自の支援策などを求めました。
県立学校の特別教室への空調設置、県立高校への少人数学級導入、プラスチックフリー肥料の実用化なども求めました。
9月定例会では、各種委員会でも統一協会問題が焦点の一つに。津本ふ
みお県議は5日、経営企画委員会で、ひづめ弘子県議は7日に厚生環境委員会でそれぞれ質問に立ちました。
津本県議の質問に対して当局は、旧統一協会の関係団体との関係では、知事と同様に「コンプライアンス上問題がある団体とは関係を持たない」との答弁に終始。「統一協会との関係を絶つ」との明言を避けました。